ブックタイトル資料政経

概要

高校政治経済資料集

対論バトル128 ?第2章日本国憲法の基本的性格夫婦別姓制度を導入すべきか結婚による改姓について，民法750条は男女平等の建て前から，夫あるいは妻のどちらの姓を称してもいいとしている。しかし現実には，約98％の夫婦が夫の姓を選んでいる。この現状に対して，働く女性が結婚によって名前を変えることの不便さや，一人っ子同士の結婚がけいしょう増えてきたことから母方の姓が絶えるとか墓の継承が問題となったり，夫の姓に変わると夫の家の付属物扱いされるなどという理由で夫婦別姓を求める声がある。他方，夫婦別姓は伝統的ちつじょはかいな社会秩序を破壊するとして反対の声も根強い。データ・1現在の民法規定第１編現第750条〔夫婦の氏〕夫婦は，婚姻の際に定めるとこ代ろに従い，夫又は妻の氏を称する。の政第751条〔生存配偶者の復氏〕1夫婦の一方が死亡治したときは，生存配偶者は，婚姻前の氏に復することができる。第767条〔離婚と氏〕1婚姻によつて氏を改めた夫又は妻は，協議上の離婚によつて婚姻前の氏に復する。2前項の規定によつて婚姻前の氏に復した夫又は妻は，離婚の日から3箇月以内に戸籍法の定めるところにより届け出ることによつて，離婚の際に称していた氏を称することができる。データ・2データ・3選択的夫婦別姓制度（案）1夫婦は，婚姻の際，夫婦の共通の姓を称する（同姓夫婦となる）か，各自の婚姻前の姓を称する（別姓夫婦となる）かを定める。2別姓夫婦は，婚姻の際，子が称する姓として夫または妻のいずれかの姓を定め，その間の子は，その姓を称する。（注）その姓は，出生時に定める，とする案もある。NHK日本語読み訴訟ある在日韓国人が，NHKを相手どり，母国語読みをそうしかいめい知りながら日本語読みをしたことを，現代の創氏改名であるとして，損害賠償請求をしたケースである。以前は，パクぼくキムデジュンきんだい朴大統領ではなく朴大統領とか，金大中氏ではなく金大ちゅう中氏と言っていた。この裁判は敗訴はしたが，二つのよい点を引き出した。一つは，裁判の過程の中で，NHKのアナウンサーによる呼び方が変わり，母国語読みをするようになったことである。もう一つは，最高裁判所が，氏名権が人格権であることを真正面から認めたことだ。最高裁判所は，1988年2月16日，「氏名は，社会的にみれば，個人を他人から識別し特定する機能を有するものであるが，同時に，その個人からみれば，人が個人として尊重される基礎であり，その個人の人格の象徴であって，人格権（憲法13条）の一内容を構成するもの」として，個人の氏名に対する権利を認めたのである。（福島瑞穂『結婚と家族』岩波新書）データ・4世論調査対象：首都圏の結婚１年以内の女性400人●夫婦別姓に対する考え方夫婦別姓が望ましい3.5%夫婦別姓を望む人には許されるべきと思う無夫婦別姓は回好ましくない答0.887.0 8.8●法律による夫婦別姓認可後の別姓選択意向別姓にしたい7.5%別姓にしたいができない3.5 88.5別姓にするつもりはない0.5無回答●別姓にする意向のない人のその理由（複数回答）38.1 35.0（%）706055.45044.9403020.12013.3104.54.01.44.00し結の家前な夫考子何が新が別の親夫そて婚た族だの婦え供と好しよ姓反戚ののしめのかががてのなきいくは対等反他た一ら当同こく姓な世、対あいせけ証か体たじとの間ん周しと感り姓を方て体い囲（『ゼクシィ結婚トレンド調査’99』リクルート）